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生誕80年記念 特別企画展vol.2 『寺山修司の60年代』 〜ガラクタのもっとも光り輝いていた時代〜 [2015年12月09日]

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  • ●会  期=2015年10月6日(火)〜2016年3月31日(木)
  • ●開館時間=9:00〜17:00(入館は16:30まで)
  • ●入 館 料 一般個人 530円(常設展310円+企画展220円)
  •       一般団体 430円(20名以上)
  •       高大生100円 小中学生50円  ※土曜日は、小中学生無料
  • ●会  場=寺山修司記念館エキジビットホール

 寺山修司の生誕 80 年を記念して、特別企画展vol.2 『寺山修司の60年代』 〜ガラクタのもっとも光り輝いていた時代〜を開催します。

 本企画展は、寺山60年代の仕事と私生活との全体像を見渡しながら、その数多くの作品群に新たな光をあてる試みです。
  1954年、寺山修司は念願の早稲田大学に合格して上京しました。しかし、その喜びもつかの間、突然ネフローゼを発病し、新宿社会保険中央病院に入院してしまいます。長い病床生活、死の淵から奇跡的に生還した彼を待っていたのは、激動の60年代の幕開けでした。
  時代の波を真っ向から受けながら、寺山はひるむことなくエネルギッシュにあらゆるジャンルに挑み続け、その才能を爆発的に開花させていきます。
  ラジオ、テレビ、映画など急成長するメディア媒体とともにあった寺山からは次々に膨大な数の作品群が生み出され続けました。また、彼はあらゆるジャンルの若き才能たちと出逢い、触発しあい、融合しながら、街や路地裏で、境界を越えたキメラのような芸術をつくりあげていきます。そのエネルギーのうねりは、やがて演劇実験室◎天井桟敷の旗揚げへと、むかっていったのです。
  私生活では、憧れの女優・九條映子との恋と結婚という幸福な時間を迎えます。しかし、それは同時に、母はつとの深い亀裂と長い葛藤の日々への始まりでもありました。
  家、国、伝統、常識への懐疑、反抗、抵抗。
  世界にNo と言い出した同時代の若者たちのなかで、東京を、世界を、必死に追いかけていたはずの寺山は、いつしかそれらに追いつき、追い越し、やがて時代のアジテーターへと変貌していきます。
  今回、青森県初公開となるのは、2013年に発見されたミュージカル「青い種子は太陽のなかにある」の直筆草稿。寺山がどのように劇をつくりあげていったのか、そな過程がよくみえる貴重な資料です。本作品は寺山生誕80年の今年、蜷川幸雄演出、亀梨和也主演で現代に甦り、1960年代に20代の寺山が世に投げかけた質問が50余年を経た今も古びていないことを証明してみせました。この時期はシナリオライターとして作品を量産し続けた寺山ですが、特にラジオドラマは世界的に高い評価を受け、後の天井桟敷芝居の重要な基盤となっていきます。そのラジオドラマ処女作の直筆原稿、60年代全著作本、写真家・森山大道らとの仕事など、ジャンルを越えて活躍した寺山作品を多角的な視点で展示します。
 ガラクタがもっとも輝いていた疾風怒濤の60年代を駆け抜けた、若きテラヤマの日々。その軌跡をご覧ください。

展示構成】

  1.  劇作家デビュー ミュージカル/言葉・音楽・身体の融合
  2.  ラジオ・テレビ・映画  脚本家としての活躍
  3.  恋と結婚・転機1964 「血と麦」から「田園に死す」
  4.  街に戦場あり 「あゝ、荒野」、「競馬場へ行こう」
  5.  演劇実験室『天井棧敷』誕生 見世物の復権と煽動者たち

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