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8月2日(土)と3日(日)は、寺山修司記念館フェスティバル2014/夏! [2014年07月08日]

記念館フェス2014夏 (1).jpg毎年恒例の記念館夏のフェスティバル

今年は、多少趣きをかえ、今年4月30日に急逝された九條今日子さんを偲んで開催されます。

とはいえ、天井棧敷のプロデューサーとして、多くの劇団員に囲まれ、わいわいがやがや、賑やかなことが大好きだった九條さん。悲しみは悲しみとして、あまりしめやかなものにならないようにしたいと思っています。

8月2日(土)、13時から14時 先陣を切るのは、天井棧敷の女優、歌姫としてなくてはならない存在だった蘭妖子さんのコンサート「きみが歌うクロッカスの歌」。蘭さんは天井棧敷旗揚げ公演『青森県のせむし男』を観て入団を決意した天井棧敷最初期からメンバーです。九條さんが「お節、お節!(蘭さんの本名)」と呼んで可愛がり、また蘭さんも九條さんを助け、ふたりはまるでほんとうの姉妹のように信頼しあっていました。蘭さんが歌う劇中歌、独特のしわがれ声と、一語一語を繊細に歌いこむ蘭さんの歌声に聞き入ってください。なお、歌の伴奏に、三上博史さんのコンサートでおなじみのエミ・エレオノーラさんが特別出演します。

8月2日(土)、14時から15時30分 さてお次は、トークショー「九條さん、ありがとう」。歌い終えた蘭さんを交え、いまは演劇実験室「万有引力」を主宰するJ・A・シーザーが、天井棧敷のプロデューサーとしての九條今日子さんの思い出話、また女性としての魅力を語ります。ここには記念館館長の佐々木英明も加わり、60年代後半から70年にかけての、当時の劇団の様子などを話します。「ぼくらもそして九條さんも若かった」と。シーザーは新宿3大フーテンのひとりといわれた男。館長出演の舞台『書を捨てよ町へ出よう』を観て演劇に興味を持ち、天井棧敷に入団しました。絵描き志望だったのを「あなた、音楽をやりなさい」と寺山さんに勧められ、音楽家として大成した話は、寺山さんの人を見る目を実証した有名なエピソード。佐々木館長とはほとんど"同期の桜"という仲。

8月2日(土)、15時30分から16時30分 そして最後は「映子をみつめる、ジャズの夕暮れ」と題して、地元三沢のジャズメンによる、スタンダードナンバーの生演奏をお届けします。出演は、1日だけの「クジョオ! スペシャルジャズバンド」。寺山さんに連れて行ってもらったジャズ喫茶、アート・ブレー記念館フェス2014夏 (2).jpgキ―日本公演、九條さんが大好きだったジャズ。「サマータイム」「恋人よ我に帰れ」「朝日のようにさわやかに」、さてこの日は、どんな曲が流れますかしら。「キーヨ」「ビレッジ・バンガード」「ビザール」「木馬」...。古き良き昭和の再現!

8月3日(日)、11時から21時(終了予定) これも恒例となった、三沢の若手ミュージシャンによるヒップ・ホップ版真夏の夜の夢第5回「TERAYAMA MISIC MUSEUM」が行われます。10時間ぶっ通しのはじけるエネルギー! 屈託のない若く明るい笑み。あるいは日常の物憂さに苛立つアジテート。現代の若者たちの生の姿がここにあります。出演は、TOMITY、BEAT-PULP、ヨシダダンススタジオ、RIDDLE、BAD ASS inc、HIROSSAI、MAMI、T.A.G、MAYO、SUGER、モモ、YU-MA、338FAMILIA、WEYM、VAVALMAN、FULL CONTACT79、AS WE ENT、自然防衛軍、ほか(追加出演者は後日発表します)。

8月2日(土)、3日(日)、11時から15時 三沢市民の森のやさしい空気を満喫し、家族でお楽しみいただける、ご存知「ムシムシコロコロ・パークJr.」。寺山修司の多才な表現活動にインスパイアされた造形作家シミージーによる「遊びの劇場」は、こどもたちの自由で無限の可能性に直接働きかけるものです。楽しみながらいっしょになって作る、作りながらいっしょになって楽しむ。シミージーのさらに進化した新作も登場しますよ。

フェスティバルの両日、飲食屋台も出ます。飲み物、軽食。それにほら、記念館の人気商品「家出のするめ」「テラシュー」「田園に歌詩集(カシス)」。単なるごろ合わせと侮るなかれ!

 

 

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